Windows11について (2021/09/03)
公開ソフトウェアの動作についての詳細はWindows11リリース後に調査し公表するが,現時点でわかった範囲で述べる.
私がもっとも心配していた点,つまり32ビットアプリケーションが動作するかどうかについては,Windows11にも32ビットアプリケーションを動作させる仕組み(WOW64)が残されることになった.したがってGDES,GFlow,MC-1はとりあえず動作しそうである.
もしかするとWindows11で32ビットアプリケーション動作不可という変更があるかもしれないと心配していた私としては少しほっとした.それでなくてもプログラムの改造項目は目白押しなので64ビット化作業が加わると困るなと思っていたところである.
インターネット上の議論をみると,32ビットアプリで問題ないのでWOW64を残してほしいという人たちと,32ビットアプリと64ビットアプリが併存するのは煩雑なので一刻もはやくWOW64は廃止してほしいという人たちが存在するようだ.
AppleがClassic環境(Mac OS 9エミュレーター)やRosetta(PowerPCエミュレーター),さらには32ビットアプリそのものを切り捨てていったように,Windows11上でもWOW64がいずれ切り捨てられることはほぼ間違いないであろう.これらの仕組みはすべて移行期間中の暫定措置に過ぎないからだ.その時機はMicrosoftがWOW64の需要をどのように見込んでいるかの問題と思われる.(もしかすると比較的早い時期,たとえば半年先ぐらいのWindows updateで切り捨てられるかもしれないし,Window11の最後まで残るかもしれない.)